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それが神々の意思ならば、我らは戦い続けなければならない。


裂いた肢体が派手な血飛沫を撒き散らしながら倒れ伏した。
じわり染み込んでいく鮮血は大地を深紅に汚す。
その様を視界の片隅に見つめながら、脂ぎった刃を捨て少年は引き金を。
鈍く轟く二発の銃声がすべての意識を奪っていくようだった。
理性も本能も関係なく、ただそこに在るから斬り捨てていくだけ。
握る武器が存在するからそれを振るうだけ。
滴り落ちる血は汗は果たして自分だけのものだろうか。
全身をあかに染め、血に滑る指で銃を支える。
怒声とも悲鳴ともつかない叫びを上げながら拳を振り上げる男の眉間を貫き、足にすがり付いてくる女の脳天を砕きひたすらに大地を染めていく。
安定した呼吸、しっかりとした太刀筋、・・・大丈夫、俺はまだ戦える。
前を見据え、そこに在るものを消し去り、そのまだ先をにらみつける。
明日、未来、果て無き業の連鎖。
安穏の日々を犯す神々達が作り出した輪廻の鎖。
決して断ち切ることのできない鉄鋼の足枷を引きずり、見えない罪を背負い、それでもなお殺し続ける。
そこにあるなにかも、自分自身さえも。
神々の気紛れに、泣け。
神々の戯れを、憎め。
神々の愚かさを、哂え。
操られるがままに太刀を振るう。
慈悲も与えられぬままに。



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