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随時更新:基本は呟き:複数版権話題が飛び交います。あとニコ厨です。
2024.09.28 Sat 14:23:34
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 2006.08.09 Wed 23:16:02
「ごめん・・・。ひとついいかな」 にっこりと、それはもう未だかつてないほどの笑顔だった。 しかし見る人が見れば、その笑顔は引きつっているようにも見える。 生憎と見る人ではない幸村には、その笑顔はただの笑顔にしか写らなかったが。 なんでござるかー?と間の抜けた返答。 幸村の前、帯を結んでやっている元親もなんだなんだと視線を返す。 二人よりも少し距離を置いた場所で本を読んでいる政宗は黙殺だ。 すうと一呼吸。 流石の佐助、そこは声を荒げることもなく、 「チカと旦那の浴衣、どうして女物なの・・・?」 始まりは一週間前。 新聞の折り込み広告に入っていた町内月間行事予定表を見つけた幸村の言葉から。 「来週は花火大会でござる!」 便乗したのは元親。 「屋台制覇してぇなぁ」 賛同したのは佐助。 「制覇云々は別として、みんなで行こっか」 提案したのは政宗。 「折角だから浴衣なんてどうだ?」 で、結果がこれって。 一週間前の数十秒にも満たないやり取りを思い返しながら、佐助は笑みを崩し頭を抱えた。 常識人の彼が真っ先に米神を押さえるのはいつもの光景だ。 かわいそうなことに。 「なんか・・・、なんていうか色々突っ込みどころは多いんだけど、多いんだけどね、なんで女物の浴衣をチカと旦那がサラっと着られるの?」 「サイズがあってるから・・・だろ?」 「や、じゃなくてね、メンタル的な問題で」 「綺麗でござる!」 「うん、旦那。それ聞きようによってはただのナルシズムだから」 てか、なんでサイズあってんのさ!? それでなくても、二人は結構・・・というかかなりガタイのいい類に入る。 そのゴツさを見事に隠し、たおやかさだけを醸し出すこの浴衣のつくりには佐助もただただ感心だ。と同時にあきれた。 捉え方によってはこれはただの、 「ただならぬ悪意が生み出した産物じゃ・・・」 「オイオイ失礼なこと言うなよ。似合ってるんだから別にいいじゃねぇか」 そこで初めて二人に浴衣を提供した張本人が口を開いた。 右目を前髪で覆い隠し、早くも肌蹴気味に浴衣を纏っている自他公認伊達男。 政宗だ。 「政宗殿の知人には随分と器用な方が居られるようで、拙者驚きでござる」 「一週間で男用の女物の浴衣を二着仕上げるって、一体どんなつわものなの・・・」 そしてどこの酔狂なの・・・。 米神だけでは足りぬのか、佐助の手は目頭へと当たる。 あからさまに項垂れる佐助に元親は人好きする笑みで、まぁいいじゃねぇかと励ました。 「男ばっか4人。華がねぇんだからせめてこの浴衣の柄だけでもってな。ホラ幸村、出来たぞ」 「おお!すごいでござるなチカ殿!」 蝶結びでござる!とはしゃぐ幸村の声には、心底泣きかけた佐助だが。 白を基調におき、色とりどりの朝顔が咲き乱れたその柄は快活な幸村に。 紺地に白の牡丹を描いた、落ち着いた柄は元親に。 似合っていることは似合っているのだが・・・、 「・・・男だし」 「そんなちいせぇことでグダグダ言うなよ。似合ってねぇわけじゃねぇだろ」 「・・・そりゃ、確かに・・・確かにそうだけどぉお!!」 だから尚のこと頭痛くなるんだろ!? 「似合ってないなら笑い飛ばしてギャグにできるけど!きまってるから逆に困るんだよ!」 「わがままな奴だな。別嬪がいて何が困るってんだ」 「・・・俺、ときどき政宗の思考回路がわかんなくなるよ・・・」 でも多分、 「それにしてもチカ殿は着付けが上手いでござるなー」 「ま、慣れてっからな。次は髪結ってやるから、じっとしとけよ」 「承知!」 この、親子みたいな光景が見たかったのは確かだよねぇ・・・? 「政宗、お願いだから鼻の下伸ばしたまんまで外でないでね」 「うるせぇぞ佐助」 >>夏祭り第一弾!!マサムー様がどんどんおかしな人に。 PR Comments
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